「週3日の塾通いに子どもが『ぼくの時間は戻ってこない』と涙の訴え なぜ日本の小中学生は塾に通うのか 親心のゆくえ」という記事がありました。小3から卒業まで週3回、塾に通い続けた男の子が、
「友達ともっと遊びたかった。『塾をやめたい』と言ったのに、父さんも母さんも聞く耳を持ってくれなかった。あの時の僕の時間はもう二度と戻ってこない」
と泣き崩れ、以降は勉強を頑なに拒絶するようになり、高校受験も失敗したという話です。
親は「いいレールに乗せたい」「格差社会から我が子を守りたい」という愛情から、塾へ通わせるとありました。しかし、ゲームの課題をクリアするように勉強を楽しめる子は、ごく一部でしょう。親御さん自身も、気づかないうちに「トレーナー」としてのめり込み、ギリギリの精神状態に追い込まれてしまうケースが珍しくないとのことです。
本格的な中学受験となれば、塾通いは週3日では済みません。周囲の受験生も猛勉強しているため、本人がいくら努力しても偏差値が上がらず、遊びやゲームを我慢している不満ばかりが蓄積されます。達成感を得られないまま、自己肯定感が下がっていく子供は、残念ながら数多くいるのが実態です。
(「レベルの合わない問題に当たり続けるのは危険」をご参照ください。)
この辛い悪循環を防ぐには、以下の2点が有効です。第一に、相対的な「成績」ではなく、絶対的な「学力」の成長を評価してください。たとえ偏差値が上がらなくても、学力自体は向上しています。これを正当に認め、言葉にしてあげましょう。
第二に、親子の間に「第三者の大人」を入れることです。「親子の密室」では他の家庭の情報がないので、どうしても視野が狭くなります。塾の先生や家庭教師など、客観的な視点を持つ他人の大人を介在させることで、精神的な孤立から救われることになるのです。
(「国語は『親塾』で教えられる?」をご参照ください。)
