「『インターナショナルスクールに行かせる親』の盲点…早期の英語教育が脳と心に及ぼす"想定外のダメージ"」という記事がありました。脳育ての観点から言えば、バイリンガル教育は非常に難しい。下手をすると「英語と日本語のどちらも不得意」という中途半端な状態になり、どちらの言語であっても学習がうまく習得できにくくなるとのことです。
「ダブルリミテッド」や「セミリンガル」と呼ばれる問題ですが、記事では、特に幼少期は、母親の母国語で育てることが推奨されていました。母親の感情表現や愛情表現を子供に伝えるには、母親が慣れ親しんだ言語が一番適切とのこと。私は母親に限定する必要はないと思いますが、最も身近な大人である両親から感情表現を学ぶことは、国語力を伸ばすためにも重要なポイントでしょう。
10歳から12歳の「ゴールデンエイジ」までは、感情表現と同じかそれ以上に、論理的思考力を高めることが大切です。バイリンガルを目指す場合、英語と日本語のどちらで論理的思考力を身につけるか、分かれ道となります。2つの言語で同時に論理的思考力を高められる子供は、残念ながらごく一部に限られるでしょう。
(「英会話で論理的思考力は向上する?」をご参照ください。)
江戸川学園取手中で、2022年から全員必須とされていた英語試験(50/350点)が今年廃止されました。理由は「中学入試の英語ではその後の学力の伸長が測れない」からだそうです。大学入試で英語力があれば有利ですが、思考の深度が母国語の力以上に深まることはありません。全ての科目の土台となる論理的思考力は、母国語でしっかり鍛えることをおススメします。
(「中学受験で英語は必須になるか?」をご参照ください。)
