「中学受験『塾歴社会』に苦しむ親子のリアル」という記事がありました。本来なら「志望校合格に最も有利な塾」を選ぶべきだが、プライドが邪魔をして塾選びに失敗するケースも多い。「塾歴社会」という言葉があるように、どの塾に通っていたかにこだわりを持つ人達もいるとのことです。
記事の中には、息子を慶應付属校に行かせたい父親が、御三家対策専門塾から日能研への転塾に反対するセリフがありました。
「日能研に子供を通わせているのは、子供の受験よりも仕事を優先しているような親です」
男子御三家と慶應付属校では問題傾向が大きく異なりますから、目的と手段を見失った発言と言えるでしょう。
SAPIXや鉄緑会を頂点としたピラミッドを「塾歴社会」と呼ぶそうですが、「ブランド志向の罠」と考えられます。SAPIXのカリキュラムは開成・桜蔭にフォーカスされていますから、両校を受験しない多くの生徒は、オーバースペックにならないよう調整しなければなりません。ハイブランドの塾に通っているだけで、満足感を得てはいけないのです。
受験勉強は「個人戦」であって、塾対抗の「団体戦」ではありません。将来につながる土台=基礎学力を身に付けるために勉強するのですから、塾の合格実績に貢献するのが目的ではないでしょう。長期休みもカリキュラムが進むSAPIXがよいか、長期休みは復習に充てる日能研がよいか、子供の発達段階に合わせて適切なカリキュラムを選ぶのが成功の鍵です。
(「塾選びのポイントは『合格実績』?」をご参照ください。)
