過去問からわかること《立教新座の場合》

立教新座は、埼玉・千葉の1月受験において、数少ない男子校です。ほとんどの生徒が立教大学へ進学するため、かなり文系に偏っているのが特徴的です。他大学進学クラスもあり、理系・医学部の志望者は、こちらを検討することになるでしょう。

 

都心から近くはないものの、早慶MARCH受験生には格好の力試しになっており、第1回入試は約1,700名も受験します。ただし、他の埼玉・千葉受験と異なり、2月直前の1月25日入試→1月26日発表である点は要注意です。疲労を含めリスクが大きく、本命校でなかったとしても、覚悟して臨まなければなりません。万が一に備えて、1月前半に合格を取っておくことが大切でしょう。

「続・『二月の勝者』に見る受験校選び」をご参照ください。)

 

理科・社会の配点が国語・算数の半分しかなく、自ずと国語・算数勝負になります。国語は論説文と物語文が1題ずつで、第1回入試では、2023年度まで短い記述問題が出ていましたが、2024年度は記述問題がなくなりました。第2回入試では、引き続き記述問題がありますが、上位校受験生にとっては難しくないでしょう。

 

選択肢も短く、高得点勝負になりやすい問題です。注意点があるとすれば、抜き出し問題で時間をかけすぎないことと、たまに現れる平均点が低い年に当たっても慌てないことでしょう。時間短縮のため、一読目にしっかりキーワードを線引きできるように、練習してください。

「国語の『線引き』に正解はある?」をご参照ください。)

 

このように、立教新座の国語では、特別な対策が必要だとは思いません。本文(題材)も、同じ偏差値帯であれば、女子校の方が難しいです。極端に平均点が低い年を避ければ、早めに(夏休み前後から)過去問に取り組むことも十分可能でしょう

「国語の過去問は『できるだけ多く、できるだけ早く』」をご参照ください。)