「塾選びのミスマッチ」は拡大か縮小か?

前回(「5年生からの『家庭学習の壁』を越えるには?)の続きで、「『勉強が苦手』な子たちの塾選びのミスマッチ」という記事がありました。かつては「専業主婦家庭」の「難関校対策」塾だったSAPIXが、「共働き家庭」「難関校以外」へとすそ野を拡大。同時に、ミスマッチも拡大したとのことです。

 

SAPIXでは、10年前から生徒数を40%も増やしていますが、男女御三家の合格実績は20%増です。生徒数ほどは増えていませんから、確かにすそ野が広がっています。一方で、教材・カリキュラムは「難関校向け」で変わらないので、ミスマッチに悲鳴が上がるのでしょう

 

以前の記事では、塾選びのポイントとして、以下の5点が紹介されていました。

① ライフスタイルと合うか

② 親がサポートできるか

③ 子供の性格と塾の雰囲気が合うか

④ 宿題の量が適切か

⑤ 講師に相談しやすいか

「塾選びのポイントは『合格実績』?」をご参照ください。)

国語だけ見ても、塾によって教材・カリキュラムの違いは大きいのですが、入って経験しなければわからないのが、悩ましいところです

 

たいていの場合、志望校に合格できた人は塾が「合っていた」と言うし、合格できなかった人は「合っていなかった」と言うでしょう。SAPIXの新6年生は、一昨年の6,700人をピークに▲300人ほど減少しました。ミスマッチの解消に、静かに動き始めているのかもしれません。