「『もう小学校で英語を教えないで…』中学校教師から悲痛な叫び、なぜ"早期教育化"が英語力低下の原因になるのか」という記事がありました。文部科学省の調査で、2021年度と2024年度の学力テストの平均点が、国語は▲12.7、数学は▲8.0、英語は▲22.9ポイントも下がっている。小学校で「楽しい英語体験」を先に積んでしまうと、中学校以降の文法や語彙の反復を求める学びが余計に苦痛に感じられるそうです。
記事では、河合塾の英語科講師の方が「すべての教科の土台は国語力です」とコメントしていました。勉強で「わからない」と思った時、「何がどうわからないのか」を言語化しないと、前に進むことができません。授業を理解するにしろ、テキストを読むにしろ、国語力が必要不可欠なのです。
もちろん、小学生が英語に親しむのが悪い訳ではありません。しかし、それを学問として「使える英語力」に高めていくには、どうしても論理的思考力が必要になります。「なぜこの語順になるのか」「この文はどのような構造なのか」を理解するには、母国語である日本語の力が土台になるからです。
近年、公立中学でも英検が推奨され、中2で英検3級を取得するのは珍しくなくなりました。しかし、個々の生徒を見ると、英検の形式に慣れて3級に合格したものの、文法理解がかなり怪しいという例が少なくありません。これはまさに、論理的思考力が日本語でしっかりと身に付けられていないために起きる現象でしょう。
(「早期の英語教育が脳と心に"想定外のダメージ"?」をご参照ください。)
