中学受験「4年生の壁」?「5年生の壁」?

「中学受験 最初の壁は4年生の9月」という記事がありました。各学年それぞれに、やめたくなるタイミングがあるとのこと。最初は4年生の9月で、夏休み明けの模試の結果が返って来る頃だそうです。

 

中学受験でもっとも脱退者が出るのは、受験勉強が本格化する5年生とありました。鬼門となるのが算数です。特に「割合と速さ」「比を使う応用」では、解き方の丸暗記では通用しなくなり、本質的な理解に基づいた学習へ転換しなければなりません。

 

5年生の後期は、国語においても鬼門となります。論説文では、「具体」と「抽象」を行き来しながら筆者の主張を捉える、高度な思考力が求められます。物語文では、「時代や年齢が異なる」登場人物の心情を、本文を根拠に説明する力が必要です。直感で解けていた時期は終わり、地道で論理的な作業が必要になるのです

「中学受験の天王山は5年生?」をご参照ください。)

 

塾によっても事情は異なります。SAPIXのように一気に入試レベルに近づく塾もあれば、日能研のように段階を踏んでいく塾もあります。塾のペースとお子さまの成長のペースが合わないことも、この時期のつまずきの原因となります。何より大切なのは、一人ひとりをよく見て、「適切な時期に、適切な教材で、適切な指導を」行うことです。お子さまに合ったペースで本質的な学びをサポートすることが、一番の近道だと思います。

「5年生からの「家庭学習の壁」を越えるには?」をご参照ください。)