国語の過去問はやっぱりお早めに!

「過去問は早ければいいわけじゃない!中受プロが教える解き始めるタイミングの意味」という記事がありました。過去問を始めるには基礎が固まっていることが前提で、9月時点で取り組めるのは上位層のごく一部に限られるとのこと。まずは基礎の穴を埋めることを優先し、過去問演習は10月・11月からでも十分間に合う、と述べられていました。

 

確かに基礎固めは大切です。しかし国語に関しては、他科目よりも早めに過去問を経験しておくべきだと考えます。SAPIX生は「有名中」と呼ばれる難関校・上位校の入試問題集に夏休みから挑戦します。本番5か月前ですから、厚い壁に跳ね返されるのは当然ですが、大事なのは「やって終わり」にしないことです

「国語の過去問は『できるだけ多く、できるだけ早く』」をご参照ください。)

 

国語は「なんとなく」読んで答えるだけでは点は伸びません。特に記述問題では、設問の意図を正確に把握(インプット)し、自分の言葉で論理的に表現(アウトプット)する力が必要です。過去問演習の振り返りは、単なる答え合わせではなく、思考のプロセスを鍛え「再現性」を高める訓練の場となります

「国語が集団授業で伸びない理由」をご参照ください。)

 

近年は併願校が増え、前受校も含めると解くべき過去問の数は膨大です。秋からは通常授業に加えて学校別特訓や模試の復習も重なり、気がつけば「過去問をやる時間がない」という事態になりかねません。だからこそ、国語については早めに過去問に触れ、振り返りを重ねておくことが大切なのです。

「過去問演習で実力を伸ばす方法①」をご参照ください。)