感情リテラシーを高める国語教育

NHKクローズアップ現代で「“ヤバい・エグい”は危険!? 注目される感情リテラシー」という番組がありました。闇バイトに加担する若者には、「自分の感情をことばにできない」共通の傾向がある。感情リテラシーが低下しており、何の感情も持たずに罪を犯すとのことです。

 

感情リテラシーを高める対策として、小学校での「国語教育の充実」が紹介されました。「気持ちをことばで表現する」授業を取り入れることで、気持ちを伝え合ったり、互いの気持ちに折り合いをつけられるようになったりします。「相手を尊重しながら、自分の意見や要望を伝える」コミュニケーションスキルが向上するそうです。

 

感情リテラシーの低い子供は、中学生になると「うざ」「だる」「めんど」を連発するようになります。スマホなどデジタル機器を使う時間が増え、「考えることはめんどくさい、タイパが悪い」と感じるようになるのです。その結果、「論理的思考力が低く、数学の文章題が苦手で、式を立てられない」という傾向が見られるます。

「SNSや動画視聴で国語力が低下?」をご参照ください。)

 

中学受験の国語では、筆者の主張や登場人物の感情を言語化する力を、徹底的に鍛えます。自分とは異なる他者の考え・気持ちを理解するための、格好のトレーニングです。論理的思考力と感情リテラシーを高めるために、中学受験を通じて、多くの良質な文章に触れましょう。