「国語の勉強こそタイパが最高」の理由

前2回に分けて、選択肢問題を早く解くための【ヒント】を解説しました。

【1】事前の「線引き」が重要

【2】選択肢を読む前に「解答の要素」を考える

【3】選択肢に「線引き」して違いを分析する

【4】選択肢を「下から」読む

これらの技術は、大学入学共通テストの選択肢問題にも通用するでしょうか

 

今年1/13に行われた大学入学共通テストで、国語の平均点は116.5点(前年比+10.8点)でした。やや易化と言われていますが、選択肢は5択であり、決して易しいわけではありません。80分の時間制限も厳しいものです。保護者の皆さまにも、4つの【ヒント】を使って、共通テストの論説文に挑戦していただきたいと思います。

 

ポイントは、「具体的でわかりやすい」不正解の選択肢と、「抽象化して言い換えられている」正解の選択肢、この2つを見分けられるかです。中学入試も大学入試も、国語の選択肢の落とし穴は、同じ仕組みで作られています。したがって、早く正解を見つける技術も、まったく同じなのです。

 

つまり、中学受験生が今磨いている国語力(読解の技術)は、そのまま将来に活かせます。しかも、一度身についたら(他科目と違って)忘れることもありません。国語の勉強は、すぐに効果を感じられないかもしれませんが、「タイパが最高」と言えるでしょう。

「中学受験国語と東大現代文は同じ解き方で!」をご参照ください。)