入試で問われる「他者への理解」《市川の場合》

千葉入試の先陣を切って、市川の入試が1月20日にありました。四谷大塚偏差値で男子64・女子66。難関校との併願が多く、2,500人もの受験生が幕張メッセに集結します。

 

論説文は、頻出テーマのジェンダー論で、「女らしさ」の矛盾を論ずるものでした。難関校の受験生なら、何とか食らいつける論理展開だと思います。しかし、選択肢問題は5択で、紛らわしいものが含まれ、迷ったのではないでしょうか

 

物語文は、浅田次郎さんの『流人道中記』でした。流罪となった身分の高い武士と、その護送役となった下級武士が、心を通わせる場面です。読売新聞に連載された小説で、幕末の設定、聞き慣れない言葉、注釈の連続に、多くの小学生は面食らうでしょう

 

論説文には、ソ連軍の看護婦の証言も付いていて、2つの文章を関連づけた設問があります。物語文とともに、「境遇が異なる他者への理解」が問われるものです。受験者平均点が(例年より低く)6割を切っているのが、納得の難しさでした。

「上位校の入試問題はなぜ難しい?」をご参照ください。)