中学入試の国語もアフターコロナへ

栄東(東大特待Ⅰ)の入試が1日12日にありました。四谷大塚偏差値で男子66・女子69、難関校入試の前哨戦です。A日程が受験者約8千人のマンモス入試で有名ですが、東大特待は、受験者1,151名÷合格者598名で実質倍率1.9倍。昨年より、やや緩やかな印象です。

 

国語では、本文が長いものの、読みにくさはなかったでしょう。選択肢問題は、一部の長い選択肢に注意してください。記述問題は、自分の考えを述べる自由記述を除けば、50字までのシンプルなものでした。

 

論説文は、木桶の価値を再認識する内容でした。日本人とアメリカ人の考え方の違いも、わかりやすい内容です。物語文は、宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』でした。東大を目指す、滋賀県在住の女子高生が主人公で、原典を読みたくなるでしょう。

 

150点満点で受験者平均が87点だったので、意外と点数が伸びていません。「友達以上・恋人未満」的な心情の把握が、小学生を迷わせたのかもしれません。2023年3月の作品であり、中学入試の国語もアフターコロナが増えそうです