林修先生は「女子はできたら中学から私立がいい」と仰っていましたが、それは間違いだという指摘がありました（該当記事）。東京都の私立高校の募集定員を見ると、男子校は女子校の約40％しかありません。このことがその理由だそうです。
女子校の中でも、「高校募集を開始した女子校の数が、停止した女子校の数よりも多い」という理由もあげられていました。しかし、四谷大塚偏差値38～44の女子校が高校募集を開始したと紹介されている一方、高校募集を停止したのは豊島岡や浦和明の星ですから、対象となる生徒層がずれていることがわかります。
私は、この問題の背景は、早慶MARCHの付属校や系属校で、女子の募集定員が男子の1/4ほどしかないことだと考えています。さらに、共学校（東邦大東邦や東京農大一など）や中高一貫都立校が高校募集を停止する動きがあり、この問題を深刻化させています。女子が高校受験で上位校を目指す場合、都立高校を中心に考えざるを得ません。
都立高校の入試は「一発勝負」であり、受験できるのは前期１校です。内申点や英語スピーキングテストなど、コントロールできない要素も影響します。中学受験は、チャンスと選択肢が多く、学力に応じて合否が決まるため、より優れていると思われます。