過去問からわかること《本郷の場合》

本郷も、近年、高校募集を停止した完全中高一貫校です。以前は「スポーツ強豪校」のイメージでしたが、特進コースが設置され、大学合格実績が向上。すっかり「進学校」として人気が定着しました。2月1日受験では、合格者の9割が入学するため、実質倍率3倍を超える狭き門です。2月2日受験もあるので、御三家や早慶付属の志望者にメジャーな併願校となっています。

 

本郷の国語は、漢字(10点)のほか、論説文(45点)と物語文(45点)です。解答用紙に配点が書いてあるので、作戦が立てやすいでしょう。本文は、長すぎることはなく、内容も理解しやすいものです。ただし、論説文は、人気・受験者の増加に伴って、長く・難しくなっているように思えます。合格ラインとしては、70点以上の高得点を目指さなければなりません。

 

選択肢問題が多く、選択肢が長い特徴があります。ひっかけではありませんが、選択肢を分解・比較して、細かい違い読み取る慎重さが必要です。正答率が高いので、選択肢問題では、ミスを最小限に食い止めましょう。

 

記述問題は、短めの50字程度が2題だけですが、決して易しくはありません。前回ブログ(「SAPIXはなぜ保護者が大変なのか?」問題)で書いた「記述に深さを求める学校」であり、「抽象度の高い内容を、本文にない言葉も使いながら解答する」グループです。同校HPには、「問題文の言葉を抜き出してつないだような解答と、自分なりにまとめられた解答とでは得点に差がつきました」との出題者評価がありました。模範解答のような満点はほぼ無理なので、いかに部分点を取るかの勝負です。

 

このように、本郷の国語では、選択肢を選ぶ際の慎重さ、記述の解答の深さ、どちらにも豊富な語彙力が必要です。その中で、差がつくのは記述問題ですから、言い換える力=アウトプットのトレーニングが重要となります。