過去問からわかること《東京女学館の場合》

東京女学館は、130年を超える伝統校で、2012年度に高校募集が停止され完全中高一貫校になっています。2月1日午後と2日午後に国語・算数の2科目で受験できることから、近年、多くの受験生を集めています。

 

東京女学館の国語は、物語文が約40点、論説文が約40点、漢字が20点(推定)、試験時間が50分です。本文は(他校比で)長すぎるということはなく、設問は選択肢・抜き出し・記述など様々です。漢字が10問と多いので、日頃からコツコツと準備しましょう。

 

物語文は、深読みをする必要はなく、素直に読み進められる題材です。論説文は、2023年度の第1回・2022年度の第1回は国語・日本語がテーマで、抽象度は標準レベルでした。2023年度の第2回は哲学がテーマで、やや長く抽象度が高い文章でしたが、吉祥女子の問題に比べると小学生でもついていけそうで、設問はそれほど難しくありません。

 

記述問題は、長くても50字程度でストレートな内容ですから、サピックスのBテキストのような難問に当たる必要はないでしょう。標準レベルの記述問題に慣れて、解答の要素を正しく文章化するトレーニングを積めば十分だと思います。

 

このように、東京女学館の国語は、一般的な対策で対応しやすいオーソドックスな問題です。特別な対策が求められない点で、他の学校と併願しやすい学校だと思います。