過去問からわかること《吉祥女子の場合》

吉祥女子は、国立大や理系への進学実績が注目され、洗足学園と同じく、女子御三家に次ぐレベルの人気校です。同校のウェブサイトには、記述問題の「採点のポイント」が掲載されており、部分点のつけ方が参考になります

 

吉祥女子の国語は、物語文が約50点、論説文が約40点、漢字が12点、試験時間が50分です。本文が長く、設問が多いので、他科目に比べて平均点が低く、スピードを優先せざるを得ません。「読み応えのある文章」を選んでいるとのことなので、もう少し負荷を下げていただいた方が、実力を発揮しやすいと思うのですが。

 

物語文は、細かい描写・ほのめかしが豊富な題材で、そこから心情を読み取る「精神年齢の高さ」が求められます。「心情を間接的にあらわす行動・態度・情景」を慎重に拾うことが大切ですが、紛らわしい選択肢もあって、慎重すぎると時間が足りなくなってしまいます。どこで折り合いをつけるか、過去問を使って体得するべきでしょう。

 

論説文では、2022年度(第1回)のテーマが哲学で、特に難解でした。小学生の日常からはほど遠く、抽象の上に抽象を重ねた文章表現のため、挑戦する時期を誤ると、心が折られそうです。ちなみに、2023年度(第1回)は、リアルな体験の重要性をテーマとし、小学生が理解しやすい内容になっています。最後の設問が、自分の体験に引き寄せて書く100字程度の記述なので、事前にしっかり対策した方がよいでしょう。

 

このように、吉祥女子の国語は、洗足学園より取っつきにくいものです。過去問との相性を見極めるとともに、ボリューム・形式に慣れるため、相当量の過去問演習が必要な学校だと思います。